安全管理報告書
小湊鐵道株式会社では、その指針の第一に「交通安全を第一に・人命優先・ゆっくり・きれいに」を掲げ、法令の遵守とともに安全輸送に努めております。
鉄道事業法に基づき、輸送の安全を確保するため全社員が一丸となって以下のとおり取り組んで参ります。
1.安全基本方針と安全目標
安全に関する基本方針
- 社長及び役員は安全第一の意識をもって、事業活動を行える体制、整備に努めるとともに、鉄道施設、車両及び社員を総合的に活用して、輸送の安全を確保する為、管理方針その他事業活動に関する基本的な方針は次の事項によるものとし、安全確保に関する事業の実施状況等を踏まえ必要に応じて見直すものとする。
- 社長、役員及び社員(社員に準ずる者も含む)(以下「社員等」という)の安全にかかわる行動規範は次のとおりとする。
- ①
-
一致協力して輸送の安全確保に努める
- ②
- 輸送の安全に関する法令及び関連する規程(本規程を含む以下「法令等」という)を良く理解すると共にこれを遵守し厳正忠実に職務を遂行する。
- ③
- 常に輸送安全に関する状況を理解するように努める。
- ④
- 職務実施に当たり、推測に頼らず確認励行に努め、疑義ある時は最も安全と思われる取扱いをする。
- ⑤
- 事故、災害等が発生した時は、人命救助を最優先に行動し速やかに安全適切な処理をとる。
- ⑥
- 情報は漏れなく迅速、正確に伝え、透明性を確保する。
- ⑦
- 常に問題意義を持ち、必要な変革に果敢に挑戦する。
- 小湊鉄道経営計画及び輸送の安全確保の為に必要な施設設備計画等は適宣見直すものとし、当該計画及びこれに基づく取り組みの実績その他安全に関する情報については、毎年度これをとりまとめ、この安全報告書において公表する。
安全目標
定量的な目標
列車事故 | 0 |
---|---|
人身障害事故 | 0 |
踏切障害事故 | 0 |
令和4年度春の全国交通安全運動実施計画
- 実施期間
- 令和4年4月6日(水)~15日(金)
- 取り組み
- 輸送の安全を確保するため、春の全国交通安全運動に積極的・効果的に取り組むとともに、運動の趣旨が利用者等にも正しく理解されるように車内放送にて本運動啓発活 動を行いまた、新型コロナウイルスへの注意喚起を実施する。
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- 実施項目
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- ①運転取り扱いにおける基本動作の徹底、異常時における安全な運転取り扱い及び運行管理の徹底。
- ②災害・火災発生時等における迅速かつ的確な避難誘導及び情報提供。
- ③線路、信号保安設備及び車両等の点検整備の徹底。
- ④ホーム事故防止のため旅客への注意喚起。
- ⑤視覚障害のある人への声かけ等の強化及び旅客による声かけを促進するための啓発活動の実施。
- ⑥踏切通行者(子供、高齢者)に対する安全に関する啓発活動の実施。
- ⑦線路内立ち入り及び置石等を防止するため、線路巡回等啓発活動の実施。
- ⑧駅、踏切等に垂幕、立て看板を提示し本運動の趣旨を一般に周知させる。
- ⑨新型コロナウイルス感染拡大防止のため係員のマスク着用、手洗いの徹底及び車内放送にて乗客への注意喚起を行う。
-
- 社内の講習について
- 今期間中の講習については、新型コロナウイルス拡大防止のため集合講習は行わず規則問題を配布し回答を提出させる。
令和4年度夏の輸送安全総点検運動
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- 実施期間
- 令和4年7月10日(日)~8月10日(水)
-
- 取り組み
- 多客期を迎えるこの時期旅客輸送の安全確保及び事故防止の徹底を図るとともに安全意識の高揚を図る必要がある。特にコロナウイルス感染症対策についても、併せて点検を実施し万全を期す。
-
- 実施項目
-
- ①運転取り扱いにおける基本動作の徹底、異常時における安全な運転取り扱い及び運行管理の徹底。
- ②自然災害・事故等発生時における迅速かつ的確な避難誘導及び情報提供。
- ③テロ対策の実施状況
- ④新型コロナウイルス感染症対策の実施状況
新型コロナウイルス感染拡大防止のため係員のマスク着用、手洗いの徹底及び車内放送にて乗客への注意喚起を行うまた、車内に対しても消毒を行う。 - ⑤ホーム事故防止のため旅客への注意喚起。
- ⑥踏切通行者(子供、高齢者)に対する安全に関する啓発活動の実施。
- ⑦線路内立ち入り及び置石等を防止するため、線路巡回等啓発活動の実施。
- ⑧保守作業における触車事故等の防止及び作業後の安全確認の徹底。
- ⑨自社および他社で発生した事故等を踏まえた再発防止対策の実施。
- ⑩施設、車両の保守点検、検査の完全実施。
- 社内講習予定日
- 7月15日~21日(5日間)
- 講習内容
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- ①新型コロナウイルス感染症対策についての注意喚起。
- ②脱線復旧訓練実施
令和4年度秋の全国交通安全運動実施計画
-
- 実施期間
- 令和4年9月21日(水)~9月30日(金)
-
実施項目
- ■労務関係
-
- ①安全管理体制の強化及び厳正な服務規律の厳守
- 従事員の厳正な服務規程の厳守及び健康管理の徹底
- 基本動作の徹底
- 新型コロナウイルス等の感染対策(検温、うがい手洗い消毒及びマスク等の着用)の徹底
- ②厳正なる点呼の完全執行の徹底
- 点呼執行時に達示事項、注意事項の周知徹底
- 乗務員に対する健康管理の徹底(酒気の有無や健康状態の確認)
- アルコールチェックの完全実施
- 対面での健康確認
- 構内入れ換え作業時の打ち合わせ及び安全確認の徹底
- 運転士、合図者の打ち合わせを密にし、事故防止に努める
- 整備作業時の安全確認の徹底(声だし)
- ③異常時、緊急時の対応
- 異常時、緊急時における適切な運転取り扱い及び連絡通達体制の徹底
- ①安全管理体制の強化及び厳正な服務規律の厳守
- ■運転関係
-
- ①運転関係従事員に対する点呼及び指導の徹底
- 信号、通票、通券及びスタフ授受時の指差確認喚呼及び合図標識の確認喚呼の励行
- 乗務前点呼時、携帯電話及びスマートホンの電源オフの確認
- 入れ換え、分割併結時の打ち合わせ及び確認の励行
- 制動試験の完全実施
- ②踏切道の完全確保
- 踏切保安装置の作用灯の確認
- 第四種踏切道の接近及び通過時の安全確認
- ③駅進入時のホーム乗客に対する安全確認及び注意運転の励行
- 視覚障害者等障害のある方に対して声かけ等の強化及び旅客による声かけを促進するための啓発活動の推進
- ④車内放送による安全運動の啓発活動の実施(文面添付)
- ⑤異常時、緊急時の対応
- 異常時、緊急時における適切な運転取扱及び連絡の徹底
- ①運転関係従事員に対する点呼及び指導の徹底
- ■車両工務関係
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- ①点検、定期検査の完全実施
- ②入換作業及び検査時の打合せ安全確認の完全実施(声掛け、声出しの実施)
- ③労務災害、触車事故防止の注意徹底
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- 適性考査の実施について
- 期間中、各職種別に問題を配布実施する。
令和4年度年末年始の輸送安全総点検運動実施計画
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- 実施期間
- 令和4年12月10日(土)~令和5年1月10日(火)
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- 実施項目
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- 関東運輸局の通達により、次の実施項目について期間中、責任事故の無いように取り組みます。
乗務員に対する指導監督体制、施設・車両の保守管理体制の整備状況について安全を確認し事故防止に努めます。
- 関東運輸局の通達により、次の実施項目について期間中、責任事故の無いように取り組みます。
-
点検事項
- 乗務員
-
- 乗務員の酒気及び状態の確認状況(アルコールチェック)、健康状態の確認等のための点呼の完全執行
- 添乗指導による乗務員の指差確認喚呼等の基本動作の徹底。
- 車内放送による新型コロナウィルス感染予防及び年末年始安全運動の啓発活動
- 駅務員
-
- ホーム事故防止のため旅客への注意喚起
- 歩きスマホ防止、駆け込み乗車等マナー向上を含む注意喚起の放送案内
- 点呼執行者においては厳正なる点呼の実施
- 整備、保線係員
-
- 施設、車両の実施基準等に基づく検査の実施状況の確認
- 作業にあたり打ち合わせを密に行い、安全を確認すること
- 総合
-
- 従事員の健康管理徹底及び新型コロナウィルス感染予防対策についてマスク、ゴム手袋の着用、うがいの励行等感染予防の徹底
- 施設、車両の保守及び整備の完全実施
- その他
-
- 飲酒及び酒気帯び運転の厳禁。
- ゼブラストップの徹底
- 講習会については各課にて実施
2.事故等の発生状況と事故防止対策
鉄道運転事故の発生状況
過去5年間の鉄道事故の発生件数の推移は次のとおりです。
年度 | 事故件数 |
---|---|
2018年 | 19件 |
2019年 | 16件 |
2020年 | 20件 |
2021年 | 18件 |
2022年 | 12件 |
2022年の12件は踏切障害、車両、信号装置等による輸送障害です。
- 災害の発生状況(地震、風水害等)
- 2020年度は0件。
- 輸送障害の発生状況(30分以上の遅延や運休)
- 2020年度は12件。
- 事故の兆候の報告
- 今年度の事故の兆候の報告件数は次の通りです。
信号違反 | 0件 |
---|---|
車両脱線 | 0件 |
施設障害 | 37件(遮断棹破損) |
車両障害 | 2件 |
置石 | 0件 |
その他 | 4件 |
計 | 43件 |
- 事故防止対策
-
- 安全統括管理者は、事故、災害等その他輸送安全確保に関する情報を分析、整理し事故防止対策の検討を行う。
- 安全統括管理者は、前項の検討を通じて、事故、災害等の発生防止又は安全意識の向上から、輸送業務に携わる者に周知することが重要である事項については、社員等が共有できるようにしなければならない
- 行政指導等
- なし
3.輸送の安全確保の為の取組み
-
- 安全管理者規定等の整備
- 安全統括管理者及び、その他の責任者は、輸送安全確保の為、本規程、法令に基づく実施基準、施設、車両維持及び運転に関して必要となる規程を定め、適宣見直し、社員等にこれを周知する。
-
- 安全管理体制維持の為の教育訓練
- 安全統括管理者は、安全管理体制の維持、改善に必要な教育、訓練について適宣実施する。
- 事故等の緊急事態が発生した場合の措置
- ①
- 列車の運行に携わる者は、事故、災害等その他緊急を要する事態が発生した時は、被害者救済その他被害拡大防止の為、「災害対策要綱」等により迅速かつ的確に対応する。
- ②
- 列車運行に携わる者は、救急活動等の為、鉄道係員以外の者が線路内に立ち入る必要があるときは、運行停止その他安全確保の為の措置を講じる。
- 規程帳類等の備え付け及び記録管理等
- ①
- 本規程その他輸送安全確保に関する規程、鉄道施設及び車両構造、性能等に係る帳票類その他必要な資料等は、必要な部門に備え適切に保管する。
- ②
- 安全統括管理者の意見及び輸送安全に確保に関する事業運営上の方針作成に当たる会議の議事録を作成し適切に保管する。
- ③
- 前各号に掲げるほか、輸送安全確保に必要な文章の管理については、安全統括管理者の命を受けた者が行う。
4.当社の安全管理体制
社長及び役員の責務
- 区分
- 責務事項
- 社長
- 輸送の安全確保に関する最終的な責務を負う。
- 社長・役員
-
- 輸送安全確保の為、事業実施、管理体制整備と管理方法を決定する。
- 輸送安全確保の整備、輸送要員、投資、予算その他必要な計画策定及び実施に必要な責任者対し、安全性、実施上の観点から検証を行わせる。
- 輸送安全確保の為、鉄道事業の実施及び管理状況を把握し必要な改善を行う。
- 安全統括管理者のその職務を行う上での意見を尊重する。
- 事故及び事故のおそれある事態、災害その他輸送の安全確保に支障を及ぼすおそれある事態(以下「事故、災害等」という)の規範、内容等に応じ、事故対策本部設置、責任者、対応方法その他必要な事項を定めて社員等への周知、徹底する。
組織体制と管理担当者の責務
鉄道事業の安全確保に関する体制は別表第1図の通りとし、各役割、権限は次の通りとする
- 管理担当者名称
- 責務・役割・権限
- 安全統括管理者
鉄道部長 - 輸送安全確保に関する業務を統括する。
- 運転管理者
鉄道部次長 - 安全統括管理者指揮の下、運転に関する事項を統括する。
- 施設・車両管理者
鉄道部次長 - 安全統括管理者指揮の下、施設及び車両に関する事項を統括する。
- 運行管理者
運輸課長 - 運転管理者指揮の下、運行管理並びに運転に関する業務を管理する。
- 乗務員指導管理者
運輸課長・車両課長 - 運転管理者指揮の下、運転士、車掌の資質の保持に関する事項を管理する。
5.沿線地域、社会とともに目指す
持続的発展のための取り組み
私たちは地域に根付き、地域の皆様と共に100年を超える活動を続けてきたことの意義と責任を常に考え、さまざまな取り組みを行っています。またそうした中で主な活動については当ホームページやポスターなどで公表し、皆様のご理解を得てまいります。
お客様に安心してご利用いただくために
小湊鐵道グループでは、駅や電車、バス、タクシーなど、さまざまな場所、施設で新型コロナウィルス感染拡大防止策を実施しています。
詳しくは以下のページにてご覧いただけます。